「サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ」

今日久しぶりに大学にてDVDをみた。やっぱりゆっくり図書館をまわってみると、宝庫だなぁと思いつつ今日選んだのは、「サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ」。
この映画は、パリコレでシャネルのオートクチュールショーが開催されるまでの2か月を追ったドキュメンタリー。
デザイナーのカール・ラガーフェルドとカールのデザインを忠実に形にするお針子さん、靴職人、ガロン職人たちが中心となったものです。お針子さん達は、あの華やかなショーの世界とは結びつかないようなふくよかな中年の女性ばかり。様々な、要求、変更、困難に女性独特の愚痴をはさみながらも、自分の仕事に誇りを持って、正確な仕事をしていく彼女達が、とても魅力的に映る映画でした。

そして、一番印象に残ったのはガロン職人の75歳のマダム。普段は自然に囲まれた中で酪農をしていて、シャネルからの発注に対しても「はいはい。干し草積み終わったらね。」といった調子でしたが、いざ作り始めると、二週間睡眠をほとんどとらず、ガロンを仕上げていました。そのマダムの一言で「人間の限界なんて、自分の思い込み次第よ。」とあったのですが、「はっ」としました。その通りかもしれないな。
この映画にでてくる全ての人が、自分の仕事に誇りをもっていて、誰にもこびない。フランス人の気質かな?私も早く手を動かさなければ。